段々とメディアでは放射能のニュースなどが減少して来て私達も、事実がどうなっているのかわからなくなってしまっているところがあります。
そもそも、原発、放射能の問題は、一生目を逸らしてならない問題ではないでしょうか。
放射能の被害によって、私達日本にかつてあった良い環境が失われてしまいました。果たしてそれは回復することが出来るのでしょうか。
安全と思われたものに対して、本当に安全は保障されているのでしょうか。それは、果たして自分自身の判断に委ねられていることなのでしょうか。
特に食の安全は切実な問題です。
今回は、東北大震災のあった放射能汚染という大問題があった三陸の海の食品、「わかめ」に記事を書いていきます。
三陸ワカメの放射能問題
2011年の放射能汚染水で放出さしれた放射能は海に対し深刻な被害をもたらすことになります。果たして、三陸ワカメは、危機に晒されているのでしょうか。
ワカメは、75%宮城県、岩手県での養殖の生産です。大震災被害で、三陸の漁港は壊滅に近い被災を受けてしまうことになりますが、ワカメの養殖は、比較的安価に復旧出来るため、ほとんど生産量が回復している状態です。
当然ながらしっかり検査されて、私達の市場に出回ることになりますが、宮城県以北ではほぼ検出されない状態で、まれに検出されたとしても、30ベクレル/kg未満の数値です。
実際に三陸ワカメだけでなく、カキも同じような問題を抱えていますが、それらは、海表面での養殖が行われています。
大震災被害では全部津波に持っていかれてしまうことになりました。その後復興の過程において、河川からの汚染が流れ込んで行くのは海底に留まる傾向があるので、海の表面は比較して影響を受けないと考えていいでしょう。
更に、三陸というエリアは、親潮が南下していくため、福島沿岸から北上していく汚染もないと考えることが出来ます。
ですから、いま、放射能の問題を懸念しなければならないのは、三陸ではなく、茨城県沖や千葉県沖の方だったりする問題があります。
いまもなお徹底した管理が必要
とはいえ、現在でも放射能という脅威から目を離すことが出来ない実状があります。企業は、安全で信頼出来る製品をみなさんに提供するため、徹底した品質管理をし続けていく必要があります。
原材料の受け入れから製品の出荷まで厳しい検査を行って、お客様から信頼を得るために、品質第一・コンプライアンス精神の保持・創意工夫について心掛ける必要があります。
放射能に対しての不安視
放射能ほど私達にとって得体の知れない敵は存在しないと言ってもいいのではないでしょうか。それは企業にとっても同じなのかもしれません。
だから、企業が安全ですと宣言したところで、なんとなくしっくりしない気持ちもお持ちではないでしょうか。
例えば、妊娠8ヶ月の妊婦の方が、2ヶ月ほど前から乾燥わかめを味噌汁に入れて食べていたということです。
「今更ながら放射能が心配になって来ました……」
という質問に対して、
「問題はありません。実際にこの程度の放射能を気にしていたら、私達はバナナも食べることが出来なくなってしまうでしょう。バナナにはカリウム40という放射性物質が……」
と言った回答がありました。
いま、被害日本大震災から8年過ぎようとしています。実際に問題は解決している訳ではありません。しかし、私達が平和を求めているのも事実です。
企業から、安心という言葉が欲しい気持ちがあります。しかし、企業のいう安全が本当に安全なのかはわからないです……。
いま、それとは切り離して自分自身でも更に判断していかなければならない時代になったともいうことが出来るのではないでしょうか。私達一人一人が総合的判断でもって、放射能の問題を受けとめ、三陸ワカメを食べるか拒否するかを判断していく必要があります。